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日文阅读材料:一寸法師(いっすんぼうし)

2018-02-26 15:07:54来源:网络

  一寸法師は蒲公英の中を歩き、つくしの中を歩き続けて、川に着きました。被っていたお椀を船にして、お箸の杖を櫂(かい)にして、一寸法師は力一杯(いっぱい)川を漕(こ)ぎあがって行きました。やっと、大きな橋のところに来ると、大勢(おおぜい)の人がその橋を渡っていたので、「ここは都だ!」と思って、一寸法師はお椀の船を降りました.

  都には人がたくさんいて、いそがしそうにあちこち歩いていました。小さな一寸法師にとって、混(こ)んでいる道は危ない場所でした.

  「潰 (つぶ)されないように気をつけよう。」と思って、一寸法師は町を歩きました。静(しず)かな道を通って立派(りっぱ)なお屋敷(やしき)の前に出ました。そこは大尽(だいじん)の家でした。一寸法師は玄関(げんかん)のところまで行って、「ごめんください。お願いします。」と呼びました。

  すると、だれかがやって来て、「声が聞こえたけどだれもいないな。」と言いました。

  「ここにいます。下駄(げた)のそばにいますよ。」と小さな一寸法師が答えました。

  その人は下駄の方を覗(のぞ)いて底(そこ)に見たこともない小さい人間がいたので驚き(おどろ)きました。そして一寸法師を抓(つま)みあげて、お姫様(ひめさま)のところに連れて行きました。

  お姫様の前で一寸法師は踊ったり、歌ったりうしました。たいへん上手だったので、みなはびっくりしました。とくにお姫様はその小さな男の子がかわいくて、いつもそばにいてほしくなりました。一寸法師は大尽の家で生活(せいかつ)することになって、本をめくったり、墨をすったりしてお姫様の手伝いをして過ごしました。針で刀の練習(れんしゅう)も熱心(ねっしん)にしました。お姫様が出掛ける時は、いつも一寸法師を連れて行きました。

  ある日、お姫様は清水寺に観音様(かんのんさま)をお参りに行きました。その帰り道で、突然(とつぜん)悪(わる)い鬼(おに)がやって来て、お姫様を襲(おそ)いました。鬼はお姫様をさらおうとしました。一寸法師が声を上げて

  「一寸法師ここにあり。覚悟(かくご)しろ。」と叫(さけ)びました。鬼は一寸法師を抓み上げ、手の指くらいの男の子を見て、「そんなに小さなお前に何ができる。このちびめ。」と嘲笑(あざわら)いました。そして、一寸法師を飲込(のみこ)んでしまいました。でも、鬼のお腹(なか)の中で、一寸法師は針の刀であちこち刺しながら、上に登(のぼ)って行きました。

  「痛い、痛い。」と鬼が叫び声(こえ)を上げましたが、一寸法師は力いっぱい刺し続けて、鬼の鼻から飛び出してきました。鬼は降参(こうさん)して逃げて行きました。

  お姫様は鬼が落(おと)した宝物(たからもの)を拾って、一寸法師にこう言いました。「これは鬼の宝物で、うちでの小槌(こづち)というものです。これを振れば、願いが叶(かな)うそうですよ。」

  助けられたお姫様は一寸法師に「あなたは何がほしいのですか。」と聞きました.

  「大きくなりたいです。」と一寸法師が答えました。

  お姫様は「大きくなれ、大きくなれ。」と言いながら小槌をふりました。

  すると、一寸法師はみるみるうちに大きくなって、立派な若者(わかもの)になりました。そして大尽の家に帰って、お姫様は大きくなった一寸法師のお嫁さんになりました。

  一寸法師はおじいさんとおばあさんを都に呼び寄せて、みなは一緒に長く幸せに暮らしました.



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